新阪急ホテルの秋の味覚、ご褒美デザート焙栗(ほっくり)の仕掛け人は?

2018/10/25

梅田新阪急ホテルの秋の味覚の新作モンブランの見た目があまりにも素晴らしいので、探って見ることにしました。

今回取り上げるのは発表された2点のうちの「焙栗・ほっくり」です。陶器と見間違うほどの湯呑み部分が特徴です。さてそのお味は?

陶器と間違う特製モンブラン「焙栗(ほっくり)」

ここ何年か「ラウンジ ブリアン」で窪田パティシエのケーキも見かけず、どうされているのかと思っていた矢先です。こんなにマニアックな芸術的な作品はもしかして窪田さんではとブリアンの方に聞くとbingoでした。誰のアイデアでパティシエは誰なんだろうと興味が湧くところです。

”パティシエは窪田です”との返事にこれは復活を祝って何がなんでも書きたいと言う衝動にかられました。

大きな間違いから始まってしまい修正しなくてはと探ってみると女性の市川さんとわかったので、記事も大幅修正となりました。

今後期待が持てるパテシエさんなのでしばらくは新阪急ホテルのデザートからは目が離せません。見た目も楽しめて味も良しの名作が今後も期待できる新阪急ホテル ラウンジ「ブリアン」のスイーツです。

冒頭にも書いたように外観は茶器と見間違うような作り。硬そうに見えて実は硬くない。色使いの繊細さは窪田さんならではです。流石の感性です。下の写真をご覧ください。

市川貴未パティシエの作品のほっくりの写真
これってどう見ても湯呑みでしょ!

焙栗(ほっくり)はこんなスイーツ

新阪急ホテルの市川さんの作品焙栗
どうみても陶器に入ったスイーツに見えます

新阪急ホテルのオフィシャルページからの引用では下記のとおりですが、実際に見てみないとこの良さはわかりません。お味の方は中心部からほうじ茶ベースに溶かしたチョコに生クリームを加えたガナッシュ仕立てで口溶け滑らかにし、それを和栗たっぷりのペーストで巻いています。

極め付けは市川パティシエ独特のおかきのサクサク食感と焼きメレンゲのフワフワ食感との対比が楽しめます。

焙栗(ほっくり) 1個 950円

ほうじ茶ガナッシュとクリームを和栗ペーストで巻き、下には香ばしいおかきと焼メレンゲをいれました。
口に入れると、和栗のやさしい味わいとほうじ茶の芳醇な香りが広がります。
湯呑部分も和栗ペーストとホイップで出来ているので、全てお召しあがりいただけます。

オフィシャルの記載にあるほうじ茶作りは、ガナッシュ作りから始まり、生クリームとジャンドゥーヤに、ゼラチンとほうじ茶を混ぜて仕上げます。

焙栗の中身の写真
出典 新阪急ホテル https://www.hankyu-hanshin.co.jp/file_sys/news/6210_3b4ff7d58c89162bdc28462cc8abef5e820cc94a.pdf

そして、次はなんと! 柿の種をチョコに混ぜ合わせていると言うこと。(ちちんぷいぷいで知りました。)食感へのこだわりが柿の種とは参りました。

ほうじ茶の香りがチョコに負けない工夫が秘訣なんでしょう。それと柿の種の塩味もですね?

ここでガナッシュとジャンドゥーヤの説明をしておきます。

ガナッシュとは溶かしたチョコレートにたっぷりの生クリームを加えたり、または温かい生クリームにチョコレートを溶かし込んで作る口溶けの良いチョコレートです。これをさらに加工し、これだけで食べられるようにしたチョコレートが、「生チョコレート」です。

次のジャンドゥーヤで有名なカイタリアのカファレルは10年以上前にキノコのポットが可愛くて詰め合わせを買った時からのお付き合いです。ジャンドゥーヤはチョコよりも柔らかくてヌメッとしていてドロッとした感じが大好きな食感です。

ジャンドゥーヤイタリアのお菓子会社カファレルが考案したもので、ジャンドゥーヤは、ヘーゼルナッツやアーモンドを焙煎しペースト状にしてチョコレートを混ぜたもの。カファレル社のものはヘーゼルナッツの混合率が高くまろやかでコクと香りが楽しめます。

カファレルのジャンドゥーヤのボックス
早速買って食べてみた久しぶりのカファレルのジャンドゥーヤ

カファレルのジャンドゥーヤ
箱の中身は金色と銀色の可愛いジャンドゥーヤ

焙栗は「ちちんぷいぷい」で放送されていた

情報番組「ちちんぷいぷい」の「とっておきスイーツ」コーナーで放送されていました。やっぱり話題性が充分なケーキですね。番組から知識も得ましたので書いていきます。

パティシエの市川貴未さんですが、面白いのは、阪急阪神第一ホテルグループ内で開催された料理コンテストの「第2位」に選ばれたというケーキなんです。

グランプリに輝くと商品化されるのですが、“見た目がおもしろい”ということで商品化されたのです。

参考までにグランプリは抹茶ガナッシュで作られた「雅」です。この作品も女性のパティシエの方です。

「焙栗」は商品化されて本当に良かったですね! 2位で埋もれてしまってはデザート好きの我々の目に触れることはなく、すごく残念だったでしょうし、こんな驚きもなかったです。

グランプリ作品も素晴らしいのですが、このアイデアは秀逸です。市川パティシエの情報収集が必要です。今後、楽しみなパティシエさん達です。

わかり次第、追記していきます。

新阪急ホテルと言えば窪田さんですので、窪田パティシエの過去の主だった作品を列記しておきます。作品名から調べてみてください。新阪急ホテルの面白さの伝統。 いえ、遺伝子は続いているのですね!

窪田秀樹さんとは

1996年 西日本洋菓子コンテスト第21回「工芸菓子の部」最優秀賞受賞

2004年 第21回世界料理オリンピック「デザート部門」金賞受賞

窪田パティシエの主な作品

年度 ジャンル 作品名
2004 世界料理オリンピック金賞作品 「ミエル・オランジェ」「シャルマン・ルージュ」
2008 「クラブカンテーレ」共同開発 「ディープインパクト」
2012 クリスマスケーキ 「レオパード・アルディ」
2013 バレンタインケーキ 「ゼブラ柄のバレンタインケーキ」
2013 クリスマスケーキ 「バウム・de・ノエル」
2014 秋スイーツ 「おつきさん」
2014 クリスマスケーキ 「プリンセス・ド・ノエル」
2015 和スイーツ 「みたらしDANGO」
2015 和×洋の新感覚スイーツ 「みたらし団子のジュレ」「ひょこら」
2016 和×洋のコラボスイーツ 「桜MOCHI」
2016 夏休みスイーツ 「HANABI」
2016 夏季和洋コラボスイーツ 「食べ鯛(たべたい)」
2016 プレミアムスイーツ 「バターキャラメルスティック」

上記のようにアイデア満点の数々のスイーツの名作を作ってこられた窪田パティシエが梅田の新阪急ホテルに戻られたのは嬉しい限りです。

今後のティーラウンジ『ブリアン』は目が離せません。『秋の味覚、ご褒美デザート焙栗は11月末までの限定販売ですのでくれぐれもご注意ください。