風呂リフォームをDIYで出来るのか?

2012/12/02

最近は塗装からクロスの貼り替え迄、DIY(Do It Yourself) で自分でやられる方が増えています。風呂リフォームはどうなんでしょうか? 浴室専門業者としてお答えします。コストをかけて損をしないためにやれるものと絶対にしてはいけないものの区別をお教えします。

浴室でDIYできる部分とやらない方が良い部分がある

浴室は大きく分けて次の部分からなっています。

  • 浴槽(バスタブ)
  • 壁(材質にもよる)
  • 床(材質にもよる)
  • 天井

浴室内は4つの部分で構成され、材質によっての施工方法に違いがあります。また、最近は大手の材料メーカーも浴室リフォームには力を入れており、材料はデザイン的にも優れたものが出回っています。あとはそれをDIYで出来るかだけです。

浴室DIYで出来る部分

  • 壁(材質と施工方法によって変わる)
  • 床(出来る施工法もある)
  • 天井(出来る施工方法もある)

浴槽がDIYの対象から外れているのがお判りいただけたでしょう。結論から言いますとバスタブ(浴槽)は非常に難しい部分ということです。

その事がなぜなのかという疑問に専門家の見地から解説します。そのあとに出来る部分のDIYの材料やそのメーカー、施工の難易度等を記述します。

意地悪ですが最初に一番あなたがやってみたい浴槽を外した理由を解説します。

なぜかと言いますと材質もいろいろありますが絶対にDIYでは浴室塗装はやってはいけない場所だからです。FRP浴槽の交換は器用な人はできますが、コスト面も含めて、失敗しないためにもその理由を解説します。

コストを抑えて自分でやってみたい浴室塗装

実際のyahooの知恵袋の質問をまじえて検証してみます。

Yahoo知恵袋から

Yahoo知恵袋風呂リフォーム質問
風呂リフォームの質問

回答は

Yahoo知恵袋 風呂リフォーム回答
風呂リフォームの回答

このベストアンサーですが、塗料の紹介だけで終わっています。エマルション塗料の一種のアクリルウレタン樹脂を専門業者は使います。正解ですが、問題はその施工方法なんです。

多分、この質問者の方もこれだけではわからないと思います。塗料のことは何となく理解出来たでしょうが。

どこで買えるのでしょうか?

その施工方法はどうするのでしょうか?

回答の中にアメリカでは浴室塗装が多く使われていると書かれていますが、ここも問題が多いところなのです。

日本とアメリカの入浴習慣の違い

アメリカはバスタブの中で体を洗うようにバブルバスを使ってシャワーで流します。もしくはシャワーのみの使用が多いです。そして、バスタブのお湯は1回1回抜きます。

日本はどうでしょう! タメ湯も当たり前ですし、家族が全員入浴するまでお湯は溜まったままです。長時間の間、お湯又はお水に浸かっている時間がアメリカとは比べ物になりません。

もっと言うとアメリカで浴室専用塗料でも日本では通用しないのです。船舶の塗料といえども喫水線下は剥がれたりします。

塗料にとって水に浸かっている時間が長いことは、下地に喰いつくと言う見地からは非常にタフなことなのです。

それをクリアーすることは塗料の材質だけでなく下地処理や密着バインダー等、専門的な知識が必須です。

塗料が理解できても専門業者はそれを活かせる機材も使用します。それも踏まえてもう少し掘り下げてみましょう。

浴槽塗装のDIYについての検証

一口に浴槽と言っても材質がいろいろあります。ユニットバス ですとFRPや人工大理石(アクリル樹脂系)、少ないですがステンレスにホーローまであります。

  • FRP
  • 人工大理石(アクリル樹脂等)
  • ステンレス
  • ホーロー

一番メジャーなFRPという材質から始めます。ヒノキ風呂の様な木材は入れておりません。

ユニットバスの場合、バスタブの材質がFRPや人大(アクリル樹脂系)が多いです。塗料は船舶や板金に使うアクリルウレタン系樹脂塗料が最適です。これは2液を混ぜて化学反応によって硬化していきます。硬度(表面の硬さ)があってウレタン樹脂なので弾性があります。この性質がないと浴槽など人間の体重でたわむ場所に向きません。ひび割れしてしまいます。

大事な点は専門塗料なので一般の方が手に入りにくいと言うことです。そして高価です。一般の塗料の価格とは全く違います。4kg缶で2万円〜3万円以上はします。

塗料メーカーも専門業者の熟練した技術を持ってした塗装でないと後々、剥がれたりした場合に塗料が悪いとされたくないので売らないでしょう。

また、肌が触れる浴槽等に使用する場合に有害物質が含まれていないかどうか、またはフォースターを取得しているかどうかも問題になります。

次に塗装手順として刷毛塗りではざらつきます。刷毛目も気になります(不向きです)。

専門業者は低圧のミスト(吹き付け時の細かい塗料の飛沫)の少ないコンプレッサーか高圧のコンプレッサーが必要になります。(高額です。20万円以上します。)

吹き付けのためのガン(エアーブラシの様なもの)も高価です。

これらを1件のお風呂で使うだけなら設備投資は高価過ぎ、非効率ですのでDIYには向きません。

さらに仕上げにバフがけが必要です。(研磨してツルツルにしないと肌触りが悪いですのでポリッシャーが必要です。)

塗装前の下地処理として脱脂材と粗め(足付け)をつける為にスコッチやペーパーが大量に入ります。

本塗料の食い付きを良くする為にプライマー(使わないでも下地処理がしっかりしていれば要りません)が必要です。

こうして見るとたとえ刷毛で塗るとしても塗料代やポリッシャー、それに最低限の備品でも5〜6万円程必要です。

言っておきますが刷毛やローラーはNGです。勧めているわけではありませんので。ざらついて入浴は快適ではありません。

塗装膜表面が厚すぎると剥がれる原因にもなりかねません。

何度も書きますがコスト面を考えた場合にお風呂の浴槽を1つぐらい塗装(コーティング)するだけなら高価です。

以上の点からもDIYは最善の方法にはなり得ません。

間違ってもホームセンターに売っている水性アクリルはやめて下さい。すぐにひび割れがしますから。

浴室再生塗装専門業者でもホーローとステンレスは難しい

FRP浴槽以上に専門業者でも剥がれたりして施工不良が出やすく難易度の高いのがホーローとステンレスの浴槽です。ですのでDIYでやろうなど決して考えないことです。

次に実際の例を挙げてみます。DIYでユニットバスの浴槽を塗ったために高く代償がついたケースです。

ここで今週に名古屋のユニットバスの浴槽のコーティングですが息子さんがDIYで浴槽の塗装を刷毛とローラーで施工した物です。

DIYで失敗した浴槽の塗装
浴槽の塗装が剥がれ前よりも悪くなったそうです。

知人の勧めで特別に2液性の専門塗料を買って施工した物ですが以前よりも状態が悪くなってしまいました。

たまたまこの方の親戚が当社の得意先で名古屋迄行って再塗装をして欲しいと依頼があり4日間行って来ました。

旧の塗装(刷毛塗りで塗膜が5mm程)を落とすのに丸1日半かかり浴槽コーティングとキャビネットを仕上げるのに2日の計4日です。

もちろん仕事は人工ですのでかかった日数分が代金に含まれます。

浴槽だけでしたら10万円(在宅養生費用込み)もかかりませんが余分に4万円に出張費用と交通費で僕としては不本意ながら高額になってしまいました。

コーティングで新品同様になった浴槽
仕上がりはいつも通りツルツルピカピカです。

この例でお分かりの様にお部屋ならDIYでもやれる部分は有りますが、お風呂は浴槽だけはやめた方が良さそうです。

専門業者に任せた方が安心です。(専門業者の良し悪しについてはこのブログのバックナンバーに有ります。検索してみて下さい。)

私の知り合いのコーティング業者さんもYahoo知恵袋に回答を載せていました。大変良い回答になっています。下記参考迄に

お風呂塗装のベストアンサー

浴室でDIYで出来る部分の可能性を探る

DIYで浴室やお使いの老朽化したユニットバスを施工しようと思われているあなたには耳障りな話でしたが出来る部分とその材料選びも解説していきます。

DIYで浴室の壁は出来る

冒頭に材質と施工方法によって変わると書いたように、ユニットバスと在来浴室とで変わってきます。

一番のお勧めは塗装ではなくて浴室専用パネルや浴室専用シート(ダイノックシート等)を貼ることです。ただ、施工難易度はシートは高く、パネルの方が貼りやすいです。

シートはシワを戻したり空気を抜くのにコツがいりますので、DIYでの一発勝負はやめた方が良さそうです。(材料をたくさん買っても良い方はどうぞ! 壁のクロスなんかは簡単に貼れるようになります。

少し難易度は上がるが浴室専用パネルに挑戦もあり

壁のDIYは在来のお風呂のタイルの壁からユニットバスのFRPや樹脂系の壁まで幅広く使えます。シート張りですとタイルの壁は目地という溝跡が残りますが、パネルですと不陸(小さな凸凹)でも大丈夫です。

北村化学のコンフォートパネルを買えば、ユニットバスですと簡単な立方体ですので縦横の寸法が測れれば出来ます。

在来工法の浴室はユニットバスよりは難易度が上がります。それは梁等の出っ張りや古くなると水平、垂直が歪んできて下地調整が必要になるためです。

まずは老朽化したあなたのユニットバスの1面だけをアクセント壁として試してください。これなら出来るはずです。

もちろんユニットバスの壁がさび等でぶつぶつになっていなければダイノックシートやベルビアン、パロアでも直張りに挑戦して自分なりのアクセント壁を作ってみるのも楽しみになります。

浴室の床は一番DIYに向いている

浴室の床はユニットバスよりも在来のお風呂のタイルの床が冷たくて嫌だと感じているあなたには挑戦してみる価値のある部分です。

冷たいタイルのケースで機能的に、かつデザイン性を求めるならば『東リ製品のバスナシリーズ』の一択です。専門業者の私がお勧めします。

施工しやすく、デザインに優れています。施工キットも手に入るのでマニュアルをじっくり読んで行えばDIYは絶対に可能です。材料はWebからも買えますので、この部分から初めてみるのが一番です。床は通常小さい部分なので難易度は低いです。

バスナの床貼りもダッポウという空気抜きに注意することです。それとタイルの欠損等で不陸がある場合は注意が必要ですが、バスナ用のセメント材も手に入りますので検索をしてください。きっと良い情報が見つかります。

浴室のDIYのまとめ

浴室のバスタブ(浴槽)以外はDIYが可能です。ただし、初心者は他の室内や屋外で色々な経験を積んでからやることです。室内のクロスに比べると浴室専用材料は高価です。

在来工法の浴室なら床から、ユニットバスでも簡単な部類に入る床からがお勧めです。次はユニットバスのアクセント壁の1面から浴室専用のパネル、もしくはシートを貼ってみてください。

上達すればあなた好みのお風呂に変わります。是非、挑戦してみてください。ただし、材料コストとあなたの日当はなくても専門業者の価格も参考にすることが肝心です。

専門業者は施工ミスや剥がれは厳禁ですので素人の貴方よりは経験値も多いです。ミスも経験しています。水の怖さも知っていますので安心はできます。

どちらを選ぶかは貴方次第ですので! 

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